冬の茶道教室
11月、炉(ろ)の時期となり、生徒の皆さんに炉の心地よい暖かさを楽しんでいただきます。
今回は「立礼(りゅうれい)式」のお点前をご紹介します。
お点前「立礼」
立礼とは正座ができない人、長時間足に負担がかけられない人のために、椅子に座ってお茶をいただく作法。
釜・水指などの道具一式がテーブルに並びます。
こちらの一式は、なんと三浦宗輝先生考案のオリジナル!
京都の茶室を建てる職人さんに依頼してつくってもらったそうです。
そして、教室の設(しつら)えは…
掛け軸(床)
秋の夕暮れで終わる「三夕のうた」より
「心なき 身にもあはれは 知られけり 鴫立つ沢の 秋の夕暮れ」 西行法師
~世を捨てて出家したはずの我が身にも、人生の無常観が身にしみる、秋の夕暮れ時、
鴫が羽音を残して飛び立ったあとの静けさよ~
お花
野路菊と髄菜(ずいな)
紅葉が美しい髄菜は、若葉が食べられることから「嫁菜の木(よめなのき)」の別名があります。
生菓子
「竜田川」紅葉の名所でもある竜田川を流れるほんのり色づいた紅葉が映えます。
「ちはやぶる神代もきかず竜田川 からくれないに 水くくるとは」(古今和歌集)や、
日本の秋の神「竜田姫」など、紅葉を感じさせるお菓子です。
今回は仕事帰りに寄られた生徒さんから少しお話を聞かせていただきました!
社会人になり、週に1度自分をリセットしたいと考えた時に、学生時代に授業で茶道を習ったことを
思い出して当スクールに通い始めたのがきっかけ。
もともと着物などの和物がお好きだったので、茶道教室に入って着物も着る機会が増え
ご自身で着付けもできるようになったそうです。
「現代は時間に追われる生活が普通になってきている。お茶を味わいながら
心のオシャレを楽しんで」と宗輝先生。
ゆっくりお茶をたて・味わう、“贅沢な時間”が楽しめる茶道。
当校では月4回(チケット制もあり)で開講中です。ご見学もお気軽にどうぞ。