少しご無沙汰をしてしまうと、カルチャーの教室では
次々と作品が完成し、次の物づくりへ…
教室をのぞかせてもらうと、作られているものがまるっと変わってビックリします。
さて、最近の和裁教室では…
初心者で入会された方が、運針や肌じゅはんなどの基礎を終えられて…
反物からの着物づくりに入られました!
こちらは製作段階を追っていかせていただきます!!
こちらの生徒さんは浴衣を縫い始められています。
素敵な柄ですね~出来上がりが楽しみです。
あ!どうやら帯を作られているようですね。着物からのリメイクでしょうか?
先生から折り方を教えていただいています。
こちらの生徒さんは先生と寸法の確認中。あら?アクシデント発生ですか?
こちらの生徒さんはコツコツ着物を縫われています。
完成までどのくらいなのでしょうか?
あら?
あらら!?
もう帯が完成し、早速着付けていらっしゃいました!!
和裁パワーはスゴいなぁ…
ご紹介もスピーディーにやっていきますね!
昨年末の和裁教室で、1本の反物から
塵除け(着物が汚れるのを防ぐ裾まである上着。防寒も兼ねている)と
名古屋帯(袋帯より長さが短く、軽く締めやすい帯)を
仕上げられたとお聞きし、早速うかがいました!
紬(つむぎ)の反物を購入した際、「塵除けをつくってみては?」と言われて初挑戦!
同じ反物で帯も作りたかったそうで、足りなかった塵除けの裏地を別の生地を使い縫いあげました。
「先生に教えてもらわないとできなかったわ~!」と言われていたので苦戦されたようですね。
名古屋帯に関しては、今回で3本目の作品。
実はこちらの生徒さん、教室を2年ほどお休みされ、つい最近復帰されたのですが
ブランクを感じさせない仕上がりにビックリです!
同じ反物でつくった帯とセットで着られていると、素敵ですね!
先生アイデアの飾り紐。
組紐を編んで作っているそうです。
ちょうど伺ったのが年末ということもあり?
教室には他2名の生徒さんも着物を着て受講されていました。
教室に行くから着物を着て行こうかな…という、きっかけになるのは嬉しいですね。
「この前の忘年会に、この着物を着たんよ~」と、写真を見せてくださる生徒さんも。
皆さん本当に着物がお好きなんですね!
さてさて、今年はどのような作品が出来上がるのでしょうか!?
2015年12月11日|Category :
和裁
以前、運針や肌じゅはんを縫い終えた和裁初心者の生徒さんが
木綿の着物づくりにチャレンジ!とご紹介しましたが…
ついに完成!されました!!
さらにはご自身で着ていらっしゃったので撮影もさせていただきましたよ!
実はこの反物、お友達が作りかけだったものを譲り受けたそうです。
(この反物を自分で仕上げたい!と思ったのがこちらの教室に入るきっかけでもあったそうです)
その際、袖部分だけ縫ってあったようで、その他を当校の和裁教室で学ばれながら、
仕上げられました。
9月の上旬頃からはじめ、約2ヶ月の制作期間。
「出来上がって、感動!嬉しかったですね!1週間で4回も着て出かけました」と生徒さん。
着物を着て集まりに参加されるとお友達から「どうして着物なの!?」と聞かれ
「私が縫ったの!」といえる嬉しさもあったでそうです。
ご自身で縫ったので、サイズもピッタリ!
着物をはじめ、手編み・洋裁もそうですが苦労して縫った分、出来上がるものは別格ですね。
途中工程はこんな感じ…
先生にそれぞれの箇所をどうつけるか確認中…
肩山と袖山を合わせて身頃へ 力布(ちからぬの)をつけて補強します。
縫い合わせていきます。
着物を着ているだけだと構造まで考えませんが、縫い始めたらそのつくりの奥深さが見えてきます。
ご本人も袖をつける際に、何度も自分が着ている着物で確認されていました。
こちらは衽(おくみ)のしるし付け中。
基本的には鏝(こて)などでしるしをつけますが、襟の部分など
間違えて跡が残ると困る箇所にはこのようにしるし付けします。
着物を着れば小物もつけたい!ですね。こちらの帯飾りもなんと手作り!
帯もこちらの着物に合わせて購入されたそうです!着物に映えてステキですね。
こちらの生徒さん、もう次の着物へ取り組んでいらっしゃいました!
次回はどんな着物が出来上がるか楽しみです。
和裁教室に通われる方で、きっかけをお聞きすると
「母親が着ていた着物を自分サイズに直したい」
「家に古い着物がたくさんある、うまく利用してまた着たい」
「着付けは出来るので、家にある着られる着物を増やしたい」
などのご意見がありました。
特にサイズ変更はよくあるご意見で、これらは「寸法直し」となります。
よく聞く「仕立て直し」は着物を全てほどいて縫い直すことなので
まったく違うものに作り替えることができます。例/着物を羽織に仕立て直す
そこで今日は着物の「寸法直し」をチェック!
難しそう…と思いますが、教室で実際にされていたものを少しご紹介。
こちらは袖の幅を広くしたい…ということで、袖付けの縫いしろを出しました。
もとは8寸3分(約31.6cm)の幅が、9寸(約34.2cm)に広くなりました。
上の袖より高度な、丈を長くするお直し。
前側は修正せず、後側の帯で隠れる位置に「足し布」をし、長さを調節しました。
さらに、襟部分は下に隠れていた襟を表に出し、汚れがあった上前は下前部分と交換しました。
普通の着物は裏表があるのですが、こちらの着物は「大島紬」。
染めや織りにより裏表が使える大島紬だからこそできる直しです。
洋服では出来ない着物の直しに「奥が深いな」と直した生徒さん自身が感心したそうです。
他にもいろいろな直し方法があり、また着る人の条件にも合わせた直し方法を
考えないといけませんが、新しく着物を仕立てる楽しさと、着られなかった着物を
着られるようになる別の楽しさも味わえる「お直し」。
タンスに眠っている、着られないけど大切な着物…
和裁教室で「直し」をして、蘇らせてみませんか
はじめて和裁を習う方が教室でどんなコトを習っていくかの第2弾です。
前回の「運針」(和裁の基本的な縫い方)を一通り体験した後は、いよいよ「肌じゅはん」です。
部分ぶぶんを先生から教えてもらいながら進めていきます。
着ていてもあまり意識して見ない縫い目。
部分によって見せる縫い方、見せない縫い方…ちゃんとその意味があります。
少し丸みのある「えり」部分が生地をはさんだり、カーブがうまく出来なくて難しかったそう。
完成です!「着物の構造なんて考えて着ていなかった。改めてすごいなーと思いました」と
はじめて肌じゅはんを縫い終えた生徒さん。
次は木綿の生地をつかって着物づくりにチャレンジです!
着物を仕立ててみたいけど、難しそう…
大事にとってある着物を直したいけど、どうやったらいいか分からない…
と、和裁に興味はあるけど、難しそうなイメージをお持ちではないですか?
当スクールの和裁教室では、全くの初心者の方でも、基本の縫い方からお教えします。
持参していただく道具もごくごく普通のソーイングセットでOK!
和裁に必要な道具は追々揃えていただければ大丈夫です。
左)こちらの生徒さんは、娘さんが使われていた裁縫箱を再活用。
右)和裁に必要な机上くけ台(卓上作業用)や、かけはり。
まず始めに、へら台(着物の仕立てで、へら印を付けるために使用する作業台)や
針の説明をした後に、晒(さらし/真っ白な麻布または綿布)生地に
地の目(編み目)の糸を引いて練習用の生地を作ることから始め、
約20種類ほどの縫い方(運針)を練習します。
縫い方を完全に覚えないといけない!ということはありません!
仕立てながらその箇所にあった縫い方を先生が随時教えてくれます。
何回聞いてもらってもOK、実際に縫いながら覚えていきましょう!
縫い方に慣れたら、肌襦袢(はだじゅはん/着物を着るときの下着)を
縫いながら、さぁ、実践です。
肌襦袢は持っているわ、という生徒さんは
長襦袢(ながじゅはん)など他のものを仕立ててみましょう!
続きは、はじめての方でも安心!その②で…
先日、和裁教室の生徒さんが着物を着て受講されていました!
自分用に仕立ててもらったというこの「阿波しじら織」の着物。
しじら織の生地は布面に独特の「シボ」と呼ばれる凹凸があるので
さらりと肌触りがよく、軽くて涼しいのが特長です。
綿素材であるため吸湿性にも富み、適暑衣料として最適なんだそうです。
洗濯も出来るので、普段着として気軽に着られますね。
いずれは自分で着物を仕立てたい!と、生徒さん。
あまり着る機会がなくても、教室なら気負うことなく着付けて来れますね。
この日は、身も心も引き締まって授業を受けることができたそうですよ!
着物を着た方が着心地とか、どんな作りか、
また、着ることによって自分の寸法がわかるなど、いろんなコトが見えてくる
と先生からアドバイスも。
暑い日が続きますが、しじら織の独特の風合いと
美しさが引きたった着物に、ちょっと涼しさを感じた和裁教室でした。
和裁教室をのぞいてみると…コレ?何???なモノを発見しました。
鏝(こて)といわれるアイロンの日本版だそうです!
電気鏝(でんきごて)は釜と鏝に分かれていて、釜が熱くなると鏝も同時に熱くなるという仕組み。
おもしろいのは、だたアイロンのように
熱と自重により衣類のしわをのばすだけではなく、布に印を付る時にも使用するとか!
ちなみに当スクールで使用している鏝は
ハタミシン企業株式会社電器部(現:家庭科教材株式会社)の自動電気鏝。
一定温度を保てれるスグレモノ。昭和40年代のモノとみられ、今でも現役で
生徒さんに使用されています。
一般の人には、ちょっと馴染みのない道具でおもしろいですね!
これからも和裁ならではの道具をご紹介していきます。
和裁の教室で生徒さんが袋帯を完成されました!
袋帯とは…
表地と裏地の2枚の生地を縫い合わせて袋状に仕立てる
一般的なフォーマル帯とされています。
作業工程の帯の「芯通し」。
生地が木綿でちょっと通しにくく、長さもあるので大変!
作業には机3個を使ったそうです。
袋帯を作った生徒さんはご自身で着付けもされるので
完成した帯を締めて。
「和物は一つひとつ時間はかかるけど、作品が出来上がると楽しい」と生徒さん。
今はお友達のために単衣(ひとえ)の着物を制作中。
また、出来上がりが楽しみですね!
和裁教室は反物から仕立てる着物作りだけではなく、
生徒さんの「○○が作りたい!」という要望にも先生が親切に
教えてくださる嬉しい教室です。
今日は生徒さんが教室で「名古屋帯」を完成されたのでお披露目です!
着付けを始められた生徒さんが帯をつくりたいと先生に相談。
袋帯より長さが短く太鼓結びにする長さの帯で、軽く閉めやすい「名古屋帯」の制作に取り組みました。
帯芯と表のつりあいが難しかったそうですが、キレイに仕上がっていますね!
同じ反物で、次回は「道中着(羽織)」づくりに挑戦されるそうです!
またのお披露目をお楽しみに!!