嫁入り前に白生地から、自分の好きな柄に染めて作った思い出の着物…。
今回はそんな着物を洗い張りし、再度自分サイズに縫い直した袷の着物をご紹介。
カラフルな笹の葉がオシャレな生地ですが八掛も当時の流行色では
今着ることができない…とのことでサイズ調整と八掛(緑のぼかしが入った物)を直しました。
途中、他の製作物もありながら、約1年かけて完成。
着物を仕立てた当時の物とはサイズが違い、着れないと諦めるのではなく少し手を
加えれば、思い出と一緒に新しい着物として、また息を吹き替えさせれます。
「年をとっても着れる…それが着物」と生徒さんが言われるように
着れないと諦めるのではなく、少し手を加えれば、思い出と一緒に新しい着物として
また着ることができる…。物を大切にする気持ちを改めて感じることができたそうです。
ちなみに…童の帯は
オークションサイトで「ポチっと」購入。
息子さんも男二人、お孫さんも男二人なので
童(男の子)にはエニシを感じる生徒さんです。
色合いもお着物に合って良いですね!
着物ハンガーにかけて
表の裏のつり合いを確認中。
裾を縫う時の
表と裏を合わせているところ。
和裁教室で昨年仕立てられたという着物を
生徒さんが着付けていらっしゃいました。
久留米絣の反物から製作されたこちらの着物。
色めが気に入ったという生地は久留米絣には珍しい色合いと模様。
亀甲のような柄と色合いがとてもシブいので、時季を合わせて昨年完成された時と
今年に入って始めて着てみたとの事。
教室に長く通われている生徒さんですが「いつでも初心のつもり」をモット―に
ひとつずつ作業を先生に確認しながら作ったそうです。
帯のモダンな柄もシブい!この帯もご自身で製作されたもの。
帯締めのグラデーションもおしゃれですね。
現在、製作中の着物のつり合いをみています。
和裁教室にて、生徒さんがお母様の着物を洗い張りし
ご自分用にサイズを調整する工程をずっと追わせてもらいました。
記録させていただいていた写真を元に作業を追ってみますと…
(合間にその他、いろいろな作業あり)
洗い張りを終え、生地から自分用に着物が仕立て直せるか確認中…
↓
袷の着物の裾につける生地(八掛)にしるしをつけます
↓
身頃(裏)を縫っています
↓
表と裏をはぎあわせる(接ぎ合わせる)為、具合を見ます
↓
着物ハンガーにかけて、つり合いを確認します
↓
完成
という流れ。
記録をさかのぼると、始めたのがなんと7月!
生徒さん本人も長く作業をされていたので、振り返ると
どんな作業をしたか、記憶があやういくらい。
しかし、約半年、コツコツと仕上げられた着物は新年の挨拶回りに
着付けて行かれると、妹さんたちから「かっこいいじゃん!」と好評価。
生徒さんが締められている帯も以前、こちらのホームページでもご紹介
させていただいた「昼夜帯」ですね!着物も帯もお手製の思い出深い作品となりました。
(娘さんの振袖も素敵です!)
大変そう!難しそう!!と思われるかもしれませんが
先生が工程の度、丁寧に教えてくださるので、安心です。
今回のような、はじめからの仕立ては大変なので、まずは思いでの1着で
「寸法直し」に調整してみませんか?
2016年12月26日|Category :
和裁
よく着物を着つけていらっしゃる生徒さん。
22日の和裁教室では、一足早い
ハッピークリスマスコーデで来校されました!
着物も前回ご紹介したリバーシブル生地で仕立てた着物。
歩いたり、ちょっとした動作で見える迷彩柄が面白いですね。
直線などの簡単なところはミシンで縫ったそうです。
今回は全体的に藍色面を使用しましたが次回はちょっと冒険して!?
袖や身頃の一部分などを違う模様の生地を使って挑戦されるそうです。
帯は教会柄でアクセサリーもツリー!カワイイ!!
こちらの帯、なんと裏面がハートにクローバーなどのトランプ柄!オシャレですね~
着物でイベントを楽しんでいらっしゃるところも素敵です。
2016年10月14日|Category :
和裁
以前ご紹介しました、洋生地で仕立てていた着物が完成されました!
夏場、汗をかいても洗って何回も着られる着物が欲しいと思ったのがきっかけ。
自分で洗えたら着物がもっと気軽に着られるという思いもあったそうです。
製作段階で違うのは、反物の場合左右に耳があるのに対し洋生地は片方のみ。
部分によっては耳が両方にない場合も。その他、生地代が比較的安く手に入るため、
気軽に着物づくりにトライできるという利点もあります。
直線などはミシンで縫うこともできるので時短にもなったそう。
特に反物と変わらず縫う事ができたようです。
洋生地に慣れたら、孫たちに汚れても大丈夫で気軽に着られる着物をつくるのが、
近いうちの目標だそうです!
名古屋帯を半分に折って巻いた帯。オレンジの帯締めをアクセントにカジュアル感を
出しています。木彫り魚の帯飾りもカワイイですね。
生地からパーツを裁断。 掛け襟をつけます。
そして次の作品は…
デニムと迷彩柄のリバーシブル生地で着物作りに挑戦中!
また面白い作品になりそうです。
和裁教室で、珍しい帯が完成しました!
が、撮影のタイミングがあわず…
ご自宅で娘さんの浴衣にわざわざ巻いて撮影していただきました!ありがとうございます!!
帯を締めるとこんな感じです
こちらの帯、時代劇で帯締めをしていない帯の結び方をしているな…と調べたのが製作のきっかけ。
着物や羽織をリサイクルして作られた「昼夜(ちゅうや)帯」だったそう。
正式な帯裏を使わずに、両面元着物という代物(使用イメージは浴衣の帯でしょうか)。
もう一面の柄はこんな感じ
実際にお義母様の羽織りをほどいて帯にされましたが、表と裏の柄(生地)が違う帯なので
巻いた時にちょうど柄が出るように布を調整して縫い合わせていきます。
位置合わせ中。中央にどの模様をもってくるか、と大事な調整。
生地だけ見るとけっこうシブめかな…と思われていましたが出来上がって巻いてみると納得の帯になりました。
羽織だった生地を使っているので、思ったよりも柔らかくて巻きやすかったそうです。
着物で教室にこられる生徒さんは製作だけではなく、
小物などでも着物を楽しんでいらっしゃいます。
(実は毎回見させていただくのが、楽しみです!)
着物を着ていると帯飾りなどの装飾品も楽しめるのが魅力のひとつ。
(ちなみにこちらの帯飾りはサンゴでした)
今回は和裁教室で見せていただいた、小物たちをご紹介します。
紅葉が浮かぶ湖の上を鯉が泳ぐようにあしらったり…
柄物の帯にユラユラとゆれる木彫りの魚に瓢箪の帯飾り…
毬の帯飾りはなんど手作り!
いつも、小物の素材になるものはナイかと探されているそうです!
今回はさらに、着なくなったレース生地のブラウスで半衿を作られたそうです!余った生地で足袋まで!
チラリと見えるレース生地がなんともオシャレ!センスも光ります。
端切れを使って、柄違いの足袋も…
現在、こちらの生徒さんは夏には着物を洗濯機で洗いたい!と
反物ではなく、洋服生地で着物づくりに挑戦中!
いろいろなアイデアが湧くようで、こちらも目がはなせません。
出来上がったら、またご報告させていただきますね。
教室は只今製作真っ最中!生徒さんが頑張って縫われている作品をまた
ご紹介させていただきますので、楽しみにお待ちください。
さて、少し遠のいてしまいましたが、今日は久しぶりに和裁で使用する道具のご紹介をします。
前回の単衣でも使用されていた「袖丸み」(ポケットメーカー)。
その名の通り、袂のカーブをつくる道具で軽金属のものや、厚紙仕様のもの、いろいろな
サイズ(角度)があります。
裾が角だと、擦り切れたり・汚れたりしやすいので丸みをつけるのが目的ですが、
袖丈が短く、袂(たもと)の丸みも大きくした「元禄袖」という、いろいろな型があります。
また、「袖丸み」は袖だけではなく衿肩周りのしるしに使用することもあります。
まずは生地の裏から丸みをつける場所へしるしをつけます
こんな感じに縫っておきます
裾を袖丸みに合わせます。
こちらの生徒さんは「ポケットメーカー」を使用
丸みにギャザーを寄せ、コテをあてます
ギャザーを固定します
袖丸みをはずすと、こんな感じ
表面に戻して出来上がりです
ずっと製作を追っていた、こちらの作品…
ついに完成されました!!
初心者で入会され、基礎縫いから肌じゅはんを終えた生徒さんが、
娘さんの為にと反物から単衣に挑戦されていました!
撮影の為、教室で羽織っていただくとお母さんが着られても素敵!
帯を巻いたりと、正式に着付けられたお姿も見てみたいですね!
反物をひろげ、必要な部分を裁断していきます。
柄物の場合、どの部分のどの柄を合わせるか…なども重要ポイントです。
袖部分、身頃とくっついていないとこんな感じ。
袂部分を「袖丸み型」と鏝を使って、キレイなカーブに仕上げます。
袖と身頃をくっつけます。
だいだいのカタチが出来上がってきました!完成間近です!
教室の生徒さんも一緒に経過を喜んでくれます。
7/8追記
生徒さんから、娘さんが着付けられた写真をいただきました!
紺の帯で締められて素敵ですね~!
久しぶりの和裁教室の様子です。
生徒さんは浴衣など、どんどん作品が完成されていました。
本日のご紹介はこちら!
頂いた着物を寸法直しされたのですが
身幅と裄(ゆき/背縫いから袖口の長さ)を出して調整しました。
あわせの着物で(女性の裏地のある着物)
裏地(八掛)を引っ張り出して縫うので、裏側からだと
どこの部分なのか分からなくなるので大変だったそうです。
脇を引っ張り出して縫い合わそうと相談中
裏と表のつり合いをハンガーにかけて確認中
先生からチェックが入ったようです。「えへへ~」
裏と表を縫い合わせます
あわせの着物に挑戦するのは、まだ早かったかも!と
思われる程、難しかったそうですが、先生のご指導で無事お直しが出来ました。
しかし、シブいですね!
着物は約50年くらい前に仕立てられたものと見られ
一本入っている太いラインが際立ちます。
また裏地が赤い生地を使用されているのも
昔の着物の特徴らしく、お直しをする際に八掛を替える方も多いそう。
帯は以前ご紹介した、教室で作られた帯で
小物はご主人のご実家から頂いた瓢箪の帯留め、
帯飾りは木工職人だったお父様の木彫りのお魚だそうです!
時が経っても色あせない素敵なエピソードもうかがえた作品でした。